不倫調査で“ドロドロの暗闘劇” 別れさせ屋、GPS、盗聴…スパイ映画みたい? (1/5ページ)

夫に対する探偵の不倫調査だけでは飽きたらず、妻は自ら不倫相手の郵便物をあさって個人情報を入手し、別れさせ屋にまで依頼。一方の夫も妻の疑念を察知して自宅に録音機を設置した。スパイ顔負けの〝暗闘劇〟に司法判断は…
夫に対する探偵の不倫調査だけでは飽きたらず、妻は自ら不倫相手の郵便物をあさって個人情報を入手し、別れさせ屋にまで依頼。一方の夫も妻の疑念を察知して自宅に録音機を設置した。スパイ顔負けの〝暗闘劇〟に司法判断は…【拡大】

【衝撃事件の核心】

 探偵を雇い、密会現場を押さえるのは、まだほんの序の口。プロの調査にも飽き足らない妻は、自ら不倫相手の郵便物をあさって個人情報を入手し、さらに「別れさせ屋」まで使って2人を引き離そうとした。対する夫は、妻の疑念を察知するや、自宅に録音機を仕掛けて動向を監視、妻が裏工作をしている事実を突き止めた。結局、双方とも互いの行為で「精神的苦痛を受けた」として訴訟合戦に発展した。スパイ映画さながらの“暗闘劇”の結末は-。

 「もしかして浮気?」女の勘

 裁判所の判決文から事実関係をたどっていく。

 中学校の同級生だったA子とB男は結婚し、子宝にも恵まれた。幸せな家庭生活にほころびが生じるのは、ほんのささいな変化がきっかけだった。B男が近くのマッサージ店で、施術を受けるようになったことだ。その店でC子が働いていた。

 B男はいつしかC子を指名するようになり、20回ほど通いつめるうちに2人の仲は縮まっていった。

 このころ「女の勘」が働いたのか、A子は夫の浮気を疑い始める。インターネットで探した調査会社に依頼し、夫婦の自宅、B男が経営する会社、B男の実家で張り込みや尾行を行った。

費用は5日間で100万円近くかかった。このときは…