元宮内庁長官で昭和天皇の崩御に伴う対応などにあたった藤森昭一(ふじもり・しょういち)氏が25日、死去した。89歳。
旧厚生省に入省し、環境事務次官、中曽根康弘内閣の官房副長官などを経て、昭和63年6月に宮内庁長官に就任。64年1月7日に昭和天皇が崩御したことを伝える記者会見を行い、その後の大喪の礼、平成2年の天皇陛下の即位の礼、大嘗祭を取り仕切った。
5年に皇太子さまと小和田雅子さんのご成婚が決まったことも発表。8年1月に退官後も陛下の相談役である宮内庁参与を務めたほか、日本赤十字社社長などを務めた。11年に勲一等旭日大綬章を受章した。