こうした盗品の端末は、携帯販売会社による利用停止措置で使えず、白ロムに対して「赤ロム」と呼ばれる。電源は入るが、接続や通話などの機能が使えない端末だが、購入時には赤ロムとは分からず、だまされて買ってしまうケースも多いという。
関係者によると、盗品は闇販売ルートなどを通じ海外へ不正輸出されたりするほか、国内でもオークションに出品されたり、ネット販売されたりするケースがあるという。
闇ルートで高い価値
特にアイフォーンは世界的なブランド力で国内外を問わず根強い人気を誇り、高値で売りさばくことができるため狙われるようだ。
宝石店も窃盗被害は多いが、宝石だと転売される場合、「証書」がなければ高価なものでも1、2万円程度にたたかれるケースが多いとされる。一方、アイフォーンはその知名度や固有のデザインから、中古市場でも高価格で売りさばきやすいという。
関係者によると、このほか、犯行グループは、端末を分解しアップルの純正部品の転売を狙った可能性もあるという。
被害が相次ぐアイフォーンだが、購入する側も特に中古品などの場合、信用できる商品かどうか注意する必要がありそうだ。