将棋プロ棋士の山崎隆之八段(35)とコンピューターソフトPONANZAの2番勝負、第1期電王戦の最終第2局は21、22の両日、大津市の比叡山延暦寺で行われ、118手で後手のPONANZAが勝ち、対戦成績2勝0敗で勝利した。
“人間vs機械”の対決は3月、囲碁ソフトが世界トップクラスのプロ棋士を破って話題を呼んだが、将棋の対戦でもソフトの勝ちとなった。
PONANZAは「世界コンピュータ将棋選手権」2連覇など強豪ソフトとして知られ、山崎八段はNHK杯戦で優勝した実力者。対局は持ち時間各8時間の2日制で実施され、ソフトが巧妙な指し回しで徐々にリードを奪い、押し切った。
電王戦の過去3大会は団体戦で行われ、昨年、プロが初めて勝ち越した。今大会から、プロ公式戦の叡王戦優勝者とソフトの個人戦になった。
また来春開催予定の第2期電王戦への出場者を決める第2期叡王戦に、羽生善治4冠が初めてエントリーした。