--米共和党の有力な大統領候補であるドナルド・トランプ氏が日本の核保有を容認する意向や、在日米軍の駐留経費を大幅に増額しなければ撤退させる考えを表明したと報じられていますが
日本の防衛政策の基本は、憲法の下での専守防衛であり、核抑止力は米軍に頼ってきたのが実状です。トランプ氏が大統領となるかは分かりませんが、いずれにせよ、財政問題を抱える米国の安全保障政策に不透明感が漂うなか、憲法9条の改正はもちろん、「自分の国は自分で守る」体制の整備を急ぐべきだと思います。
安倍政権が国防問題の争点化を避け、選挙対策上の“安全運転”に徹する構えを取るならば、この国の前途は危ういものとなりかねません。わが党は今夏の参院選において、核装備などの国防強化を堂々と訴え、政策論争を挑んでいく考えです。
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【プロフィル】釈量子
しゃく・りょうこ 1969年、東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。大手家庭紙メーカー勤務を経て、94年、宗教法人幸福の科学に入局。常務理事などを歴任。幸福実現党に入党後、女性局長などを経て、2013年7月より現職。