丸川珠代環境相は5日、東京電力福島第1原発事故で発生した指定廃棄物を一時保管している宮城県岩沼市の浄水場を視察、「一刻も早く処理を進めるためリーダーシップを発揮したい。(県内の)1カ所で処理する方針を理解いただく努力を進めたい」と記者団に述べた。
同行した村井嘉浩宮城県知事は、19日に市町村長の会議を開くことを明らかにした上で「早く処理が進むよう、よく話し合って県の方針を固めたい」と話した。
宮城県では約3400トンの指定廃棄物が発生し、9市町の浄水場やごみ処理施設、農家の敷地などで保管されている。環境省が再測定した結果、放射性セシウム濃度が1キログラム当たり8千ベクレルの基準を超える量は、今年1月時点で、事故直後の約3分の1に当たる1090トンに減少していた。