女が仕入れ元としていたのが、生活保護の元受給者の女(31)、元受給者の男(41)、薬剤師の男(40)の3人=いずれも同法違反容疑で逮捕。向精神薬を簡単に手に入れることができる立場を悪用し、ネット上で薬を横流ししていた。
特に悪質なのが元受給者の男女だ。
生活保護制度は受給者の医療費を全額公費負担と定めている。2人はそれをいいことに、複数の医療機関からタダで手に入れた向精神薬をネットで転売することで、服やバッグの購入費、飼いネコの餌代といった小遣いを稼いでいた。
「先生、もっとたくさんの薬をくださいよ」
男にいたっては、薬が高値で売れると知るや、通院先の京都府内の医療機関の担当医に処方量を増やすよう依頼。自分が飲む量の倍以上の向精神薬を入手していたという。
マンション経営の女はこうして得た向精神薬を、会社員の男(43)=同=に転売。その男がほかの仕入れ元としていたのが、小学生の息子を女手1人で育てる女(32)=同=だった。