自身の妻との関係をめぐりトラブルになった弁護士の男性(42)の局部をはさみで切り落とし重傷を負わせたなどとして、傷害と銃刀法違反の罪に問われた元プロボクサーで元慶応大法科大学院生、小番一騎被告(25)の初公判が28日、東京地裁(安東章裁判官)で開かれた。
小番被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。裁判所は被害者名を伏せて進行する方針を示したほか、弁護側の意見を受け冒頭陳述が延期されるなど、異例の初公判となった。
公判冒頭で安東裁判官は、被害者男性の氏名や事務所名などを伏せて進行する方針を明らかにした。
弁護側は、起訴状朗読と罪状認否の後、「(公判前に受け取った)検察側の冒頭陳述には、被害者と小番被告の妻とのメールのやり取りなど事件とは関係性の薄い内容が多く含まれており、そうした部分の読み上げには同意できない」と主張。