警察犬を供養する警視庁の慰霊祭が23日、東京都板橋区舟渡の動物霊園「東京家畜博愛院」で行われた。事件現場で警察犬に指示を出す鑑識課員ら約40人が参列。“仲間”の活躍をねぎらい、慰霊碑に花を供えて冥福を祈った。
慰霊祭は毎年春と秋に実施され、今回は今年3月以降に死んだ2頭を供養。合祀されている警察犬は今回で計229頭となった。
13歳で死んだ「クロータ号」は平成16年、葛飾区で発生した空き巣事件で、犯人が逃走中に捨てた被害品のカメラを見つけるなど捜査に貢献。4歳で死んだ「ヤーウェイ号」は25年、昭島市内で行方不明となった60代男性の足取りを追跡。河川敷で倒れているところを発見し、救助した。
高田浩鑑識課長は「警視庁の一員として、事件があれば昼夜を問わず現場に臨場し、職務を全うしてくれた。本当にありがとう」と話した。