東京電力は28日、福島第1原発1~4号機建屋周辺の土壌を凍らせて地下水の流入を防ぐ「凍土遮水壁(とうどしゃすいへき)」について、30日から試験凍結を開始すると発表した。原子力規制委員会は同日、東電の計画を認可。廃炉へ向けた汚染水対策は新たな段階に移る。
凍土遮水壁は事故を起こした原子炉建屋地下に流れ込む汚染水を減らすため、配管にマイナス30度まで冷やした塩化カルシウムの水溶液を通し、地中30メートルまで埋めた凍結管に流して土壌を凍結する。
東電によると、遮水壁の山側(約1千メートル)に埋設した凍結管1036本のうち、18カ所計58本(計約60メートル)で試験的に凍結を実施する。規制委は海側部分も含めた本格的な凍土壁の運用については認可を保留している。
規制委は25年5月、山側だけの凍土壁の着工を認可し、東電などは今年3月末までに凍結を開始する予定だったが、第1原発での事故やトラブルが相次ぎ、工事が遅れていた。