川内差し止め認めぬ判断「非常に歓迎すべきこと」 規制委員長、決定に安堵

2015.4.22 16:26

 原子力規制委員会の田中俊一委員長は22日の定例会見で、九州電力川内原発(鹿児島県)の再稼働差し止めを認めない司法判断が下されたことについて、「(新規制基準や原発の審査を)評価していただいたことは非常に歓迎すべきことだ」と述べた。

 関西電力高浜原発(福井県)の再稼働を認めない仮処分決定を下した14日の福井地裁では新規制基準を「緩やかにすぎ、合理性を欠くものである」と判断。地裁で判断が分かれたが、田中委員長は「裁判官は基本的に独立だからそういうこともある。われわれは新規制基準に基づいて粛々と進める」と強調した。

 高浜の決定の際、田中委員長は「事実誤認がいっぱいある。私たちの取り組みが十分に理解されていない」と指摘したが、この日は「裁判官一人一人に説明する立場にない。国民社会に取り組みを伝えるというのは努力していく」と話した。

 川内では現在、機器や設備が設計通りになっているかなど現場でチェックする「使用前検査」を実施している。差し止めの仮処分が出た場合、規制委は途中で検査を中止することも考えていたが、杞憂(きゆう)に終わった。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。