原発自殺訴訟 東電社員、複雑な心境語る 「原告の気持ち分かる」

2014.8.26 19:24

自殺者の遺族に賠償を命じた福島地裁判決で、記者会見する原告の渡辺幹夫さん(中央)=26日午後、福島市

自殺者の遺族に賠償を命じた福島地裁判決で、記者会見する原告の渡辺幹夫さん(中央)=26日午後、福島市【拡大】

 東京電力福島第1原発事故の避難住民の自殺について、東電の責任を認めた26日の福島地裁の判決。東電の現役社員の思いも複雑だ。50代の幹部社員は「もし自分の家族があの事故が原因で自殺したらと考えると、原告の方の気持ちはよく分かる。争わずに誠意を持って対応するのが、早く新しい東電に再生する道だと思う」と話した。

 30代の社員は「遺族だけでなく、避難を余儀なくされた方々の怒りや悲しみは計り知れない。自分たちが社員である以上、長い道のりになろうとも向き合っていくしかない」と述べた。

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