2014.5.30 05:00
引退前の国軍記念日パレードで最後の閲兵を行うタン・シュエ国家平和発展評議会(SPDC)議長(当時)=2010年3月27日、ネピドー【拡大】
3つ目がトラ・シュエ・マン下院議長とキン・アウン・ミン上院議長だ。トラ・シュエ・マン氏は、11年の民政移管にあたって、初代大統領となることを望んでいたものの、実際には軍の階級では下のテイン・セインが大統領に就任した。
テイン・セイン氏を選んだのはタン・シュエ氏の判断とされる。このため、トラ・シュエ・マン氏はタン・シュエ氏の元に足しげく通っては、次の大統領選での支援を頼んでいるといわれる。
トラ・シュエ・マン氏が「タン・シュエ氏は政治の現状を憂えていた」と言ったのも、昨年4月にタン・シュエ氏を訪ねた帰り、わざわざ記者を集めた会見の場だ。その結果、タン・シュエ氏に対しても国民が猛反発。さらに、イラワジ誌とは別の週刊誌が「おじいさん(タン・シュエ氏のこと)は、もう黙っていて」と見出しをつけた批判記事を掲載したところ、タン・シュエ氏の側近が激怒し、この出版社を襲撃した。それが報道され、火に油を注いだという話さえある。
イラワジ誌によると、テイン・セイン大統領は、年長者であるタン・シュエ氏に敬意をはらうために、休みの時に訪れているという。