福島第1原発事故に伴う食品などへの風評被害対策を行う消費者庁は、「美味しんぼ」の問題について、「被曝と鼻血に科学的な因果関係はない。消費者に冷静に対応してもらえるように、丁寧に説明していきたい」と話している。
消費者庁はこれまでに消費者に放射線について理解してもらうため、全国で専門家による説明会を実施。ホームページやパンフレットでも広報を続け、流通する福島県産の食品については、含まれる放射性物質について厳しい基準に基づいて検査されていることなどを説明してきた。
今回の問題を受けて、新たに活動を始める計画はないが、説明会や同庁への問い合わせについては、誤解のないように説明していくという。同庁の担当者は「漫画などに惑わされず、正確な情報を入手して賢明な判断をしてほしい」と話している。