人気漫画「黒子のバスケ」をめぐる脅迫事件で、大手コンビニエンスストアの本社に毒入りの菓子を置いたとする脅迫文を送ったなどとして、警視庁捜査1課が大阪市東成区の派遣社員、渡辺博史被告(36)=別の威力業務妨害罪で起訴=を同容疑で近く再逮捕する方針を固めたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査1課によると、渡辺被告は昨年10月、漫画の関連菓子に毒を入れ、「セブン-イレブン・ジャパン」(東京都千代田区)の千葉県浦安市内の店舗に置いたなどとする脅迫文を同社本社や菓子を製造する「バンダイ」(台東区)などに送付。菓子を回収させ、製造を中止させるなどして業務を妨害した疑いがもたれている。
渡辺被告は一連の脅迫事件について「全部1人でやった。漫画で成功した作者にやっかみがあった」と供述。作者の藤巻忠俊さんが在籍した上智大学(千代田区)に硫化水素を発生させたプラスチック容器を置くなどしたとして、昨年12月に逮捕、起訴されていた。