熊本電鉄で脱線、けがなし 2年前も発生、運輸安全委員会が調査官派遣

 
脱線した熊本電鉄の電車=9日午前11時24分、熊本市

 9日午前6時50分ごろ、熊本市中央区坪井4丁目の熊本電気鉄道藤崎線黒髪町-藤崎宮前間で、御代志発藤崎宮前行き上り電車(2両編成)の2両目が脱線した。車両の転倒などはなく、乗客乗員26人にけがはなかった。2年前にも同じ駅間で脱線が起きていた。

 運輸安全委員会は9日、鉄道事故として鉄道事故調査官2人を現地に派遣した。事故現場で車両などを調査する。

 熊本電鉄では、2017年2月22日にも同じ駅間の別の踏切で、下り電車の脱線事故が起きていた。当時もけが人はなかった。安全委は関連を調べる。

 熊本電鉄や国土交通省によると、電車は黒髪町駅を出発し、時速20キロ未満で進行中、踏切付近で速度が急に落ちて停車した。運転士が調べたところ、2両目後部の台車に付いている四つの車輪全てが左側に脱線していたという。