加計学園理事長、苦渋の表情「首相はこちらの話には興味ないと思う」
学校法人「加計学園」の加計孝太郎理事長が19日、ようやく公の場に姿を現した。獣医学部新設で安倍晋三首相との面会の有無を巡り、愛媛県の中村時広知事や報道各社が求めていた、トップによる説明。加計氏は会見冒頭、苦渋の表情で「関係者に迷惑と心配をおかけし、学園代表者としておわびする」と切り出し、頭を下げた。
岡山市の学園本部の会議室には、朝から報道陣約50人が詰めかけた。スーツ姿の加計氏は午前11時前、カメラのフラッシュを浴びながらゆったりとした足取りで会場入り。手元のメモに目を落としながら口を開いた。
会見で加計氏は、首相との面会について「記憶にございません」と繰り返し釈明。立ったまま両手を腰の前で組んで記者をじっと見つめ返しながら、質問に答えた。
質疑応答で、学部新設を巡って首相とメールや電話のやりとりがあったのではと記者に問われると、質問を遮るように「ございません」と強調。別の記者がゴルフや会食の場で話をしたのではと尋ねても、「仕事の話はやめようというスタンス。(首相は)こちらの話など興味はないと思う」と疑惑を打ち消した。
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