ジャパンライフが営業休止 東京の本社、倒産は否定
磁気ネックレスの預託商法などを展開し、消費者庁から1年間に4回の一部業務停止命令を受けたジャパンライフ(東京)が、千代田区にある本社の営業を休止していることが25日、分かった。
東京商工リサーチは「20日の決裁ができず、1回目の資金ショートを起こした」と発表。複数の取引先も「期日に支払いがなく、連絡も取れない。倒産ではないか」と話したが、ジャパンライフの担当者は取材に「倒産はしていない」と答えた。
担当者によると、山口ひろみ社長は体調不良を理由に15日に辞任した。関係者を通じた電話取材で山口氏は「入院中なので詳しいことは分からない」と述べた。
本社は22日から閉鎖され、25日午前11時現在で電話やインターホンに応答がない。22日から物品の納入業者など、複数の取引先が断続的に本社前に集まった。ある取引先は「2カ月前から支払いが滞りがちになり、ついに担当者とも連絡がつかなくなった」と話した。
複数の社員は22日、取材に「上司から倒産すると伝えられた」と話した。一方、25日午前の段階で営業を続けている支店もある。
消費者庁やジャパンライフの通知文などによると、7月末時点で契約者は6855人、預託残高は1714億円に上る。
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