電通「年賀会」取りやめ 新入社員の過労自殺受け
新入社員の高橋まつりさん=当時(24)=が過労自殺した大手広告会社の電通は22日、新年恒例の「電通年賀会」を取りやめることを明らかにした。電通は「労働環境に関する一連の事態を重く受け止めた」と説明している。
電通によると、年賀会は来年1月、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の5都市で開催する予定だった。毎年開かれているものであり、石井直社長ら役員が出席し、取引先を招いていた。
厚生労働省の東京労働局などは7日、社員に違法な長時間労働をさせたとして、労働基準法違反の疑いで電通の本社と3支社を家宅捜索。法人としての電通を書類送検する方針を決めている。
電通は「労働環境改革本部を立ち上げており、引き続き、社員の健康と法令順守のために労働環境の改善に取り組むとともに、取引先をはじめステークホルダーの皆さまからの信頼の回復に向けた改革を進める」とコメントした。
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