JR北海道が夕張市に社員派遣 辞令受け交通網再編に協力
北海道夕張市の交通網再編のため、JR北海道から夕張市に派遣された男性社員が3日、鈴木直道市長から辞令を受け取った。市とJRは、赤字路線となっている石勝線新夕張-夕張間(夕張支線、16・1キロ)の廃止で合意。市は廃止を受け入れる条件として、JR社員の派遣と交通施策への協力を要請していた。
JR北海道によると、鉄道廃止後の交通施策のため、自治体に社員を派遣するのは初めて。総務部副課長として危機管理などを担当してきた佐藤元さん(42)が、10月1日付で夕張市まちづくり企画室の主幹となり、バスなど交通網の企画を担当する。
鈴木市長は辞令交付式で「持続可能な公共交通の在り方を検討してほしい」と述べた。佐藤さんは報道陣に対し「非常に大きな責任のある仕事。経験を生かしたい」と抱負を語った。
経営難のJR北海道は単独で維持困難な路線について、バス転換も視野に沿線自治体と協議する方針を打ち出している。
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