「ふともも」もリアルに再現 お気軽3Dプリンター体験、チュート徳井も太鼓判
最先端の技術を市民に体感してもらうオープンスペース「The DECK(ザ・デッキ)」(大阪市中央区)で、安価に、気軽に「3Dプリンター」が体験できることが話題となっている。同社では「最新の3Dプリンター技術がどこまで進化しているか、実感してほしい」と話している。(格清政典)
「The DECK」は、「ものづくりの拠点」を目指して今年4月にオープン。本格的なものづくりに取り組む企業だけでなく、気軽にものづくりを楽しむ個人も対象に運営。企業では、パナソニックや村田製作所などの大手企業も会員登録している。
3Dプリンターやレーザーカッターなどの最新機材を備えており、新商品のサンプル製作などビジネスの場で使われているという。
3Dプリンターの使用料は30分千円(材料費込み、スペース利用料は別)。プラスチック製なのでやわらかさなどは表現できないが、どのように利用するかはユーザー次第だ。写真などの画像データを取り込んで子供の手や足などを記念にプリントすることも可能だが、実際にはiPhoneケースやオリジナルアクセサリーのパーツなどを作る個人客をよく見かけるという。
同社のプロデューサー、森澤友和さん(37)は「3Dプリンターの存在はよく知られるようになったが、具体的にどんなものか、どこで使えるのか知らない人は多い」と指摘する。
同社は、3Dプリンターの普及のため毎日放送の最新テクノロジーを紹介する番組「徳井バズる」に協力。8月26日深夜に放送された番組では、タレントの徳井義実さん(41)らが理想のふとももを再現。最新の3Dスキャナーでデータを取り込み、世界最大の3Dプリンターで5日間かけて実物大のふとももを再現した。このデータは番組ホームページで取り込んで同店で出力できるほか、子供たちを対象にした3Dプリンターの体験会を実施するなどイベント開催も積極的に展開している。
森澤さんは「最新のデジタル技術を存分に楽しんでほしい。また、人と人の交流のできるイベントやスペースも提供しており、いろんなアイデアを生み出す場としても利用してほしい」と話している。
問い合わせはThe DECK(06・6125・5627)。
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