10月1日「こうのとり」打ち上げ H2Bロケットを公開
文部科学省は26日、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ無人補給機「こうのとり」6号機を、H2Bロケットで10月1日午前2時16分に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げると発表した。三菱重工業は同日、H2Bロケットを飛島工場(愛知県飛島村)で報道陣に公開した。
ステーションに滞在中の大西卓哉さん(40)がこうのとりをロボットアームでつかみ、ドッキングさせる作業を担う可能性がある。
飛島工場で公開されたのは全長約57メートルのロケット機体のうち、こうのとりを格納する先端部を除いた約42メートル。直径約5.2メートルの1段目と、直径約4メートルの2段目に分かれている。7月30日に鹿児島県の種子島宇宙センターに向け船で輸送し、現地で組み立てる。二村幸基執行役員フェローは「準備はすべて順調に進んでいる。日本の技術の信頼度を上げるため、こうのとりを無事送り届けたい」と話した。
H2Bロケットは、人工衛星を載せるH2Aの打ち上げ能力を高めたタイプで、2009年の1号機以降、5機連続で打ち上げに成功している。
こうのとりには、ステーションの基幹部に使う日本製リチウムイオン電池を収めたバッテリーや食料のほか、宇宙ごみを除去する検証に使う実験装置「エンドマス」も積み込む。
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