2017.6.22 05:00
ソフトバンクグループ傘下の米携帯電話大手スプリントと同業のTモバイルUSの経営統合協議について、ドイツ経済紙ハンデルスブラット(電子版)は20日、Tモバイルの親会社のドイツ通信大手ドイツテレコムが、株式交換による合併を検討していると報じた。ドイツテレコム関係者の話として伝えた。
ただ、ドイツテレコムは統合後の主導権確保を目指しているとされ、同紙はソフトバンクの孫正義社長を説得できるかが課題となりそうだとしている。
Tモバイルは業界3位、スプリントは4位。ソフトバンクは2013年にスプリントを買収し、Tモバイルと合併させる計画だったが、米規制当局の反対で断念した経緯がある。
ドイツテレコムは米規制当局との折衝が終わっていないため統合計画を決定していないが、トランプ米政権の誕生で、米国での雇用確保などを説明すれば統合が可能と判断したもようだ。(ベルリン 共同)