2015.11.20 07:10
Googleは10日、東京・六本木でアジア太平洋地域の報道関係者を対象にした説明会を開いた。エリック・シュミット会長は米国ワシントンDCからビデオで参加し、より多くの人がインターネットを利用できる環境を作りたいと述べた。
コンピューターが人間の脳のように学習する機械学習のソフトウェア「TensorFlow(テンサーフロー)」を、他の企業が無償で使えるようにするとGoogleが発表した直後だったこともあり、記者たちから機械学習や人工知能に関する質問が相次いだ。
TensorFlowの狙いについては「業界全体の進歩はGoogleのメリットになる」と先を見据えた戦略があると話した。GoogleはAndroid OSでも同様の取り組みを行い成功を収めている。一時的に競合企業も助けることにつながるが、最終的には機械学習でもGoogleがリーダーシップをとる将来を描いているようだ。
人工知能の未来については「SF映画のように(人工知能で動く)悪いロボットと人間が戦うことにはならないでしょう」とユーモラスに語り「悪いロボットを作るような人間は出てこないだろう」という見方を示した。
世界的な企業に成長したGoogleの課題について聞かれると「現在は世界中の30億人がインターネットにアクセスできるが、まだ十分とは言えない」と話し、貧困層が多い「アジア、アフリカ、ラテンアメリカで安価なデバイスを持てる」ようにすることで各地の問題解決をテクノロジーでサポートしていきたいと語った。
またシュミット氏は中国について「まだまだ成長する」と評価した。現在Googleは中国で事業を展開していないが、シュミット氏には魅力的な市場に映っているようだ。
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