住友不動産、マンションリフォーム特化 業界初、新宿に情報館開設

2015.8.21 05:52

 住友不動産はマンションのリフォーム事業を強化する。27日に業界初のマンションリフォームに特化した情報館「マンションリフォームギャラリー新宿」を本社がある新宿NSビル(東京都新宿区)にオープンする。

 工事の前後を比較できるコーナーを設けるなどしてコンサルティング機能を強化し、「顧客と話し合いながら作り上げていく部分を強みとした事業戦略を推進する」(川村智弘・マンションリフォーム事業部長)計画だ。同社のマンションリフォームの年間売上高は100億円強。一連の取り組みによって、数年後には200億円台を目指す。

 一般分譲マンションの居住者であれば、手ぶらで訪れても部屋の間取り図をその場で取り出して、打ち合わせを行える。

 広さは約260平方メートル。水回り設備やバリアフリーなどの再生事例を分かりやすく向かい合わせに展示した「ビフォー・アフターコーナー」や、床下など見えない部分を再現した「工事中展示コーナー」を設置した。また、3LDKから高級仕様の1LDKに変更した際の空間をイメージできる「プレミアムルーム」も用意した。

 マンション市場は1994年以降の大量供給で、リフォームの“適齢期”を迎える物件が増えている。また新築物件が高騰し、中古を購入してリフォームを行う層も増加。住友不動産では、こうした顧客層を取り込む。

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