タブレット、目的で選ぶ「3つのOS」 仕事からレジャーまで多種多様

2014.2.8 12:02

 タブレット端末は、搭載している基本ソフト(OS)によって3種類に分けられます。…と書き始めると固くなってしまうので、とりあえず使い道から考えましょう。

 「タブレットでワード(文書作成ソフト)やエクセル(表計算ソフト)を使い、ビジネス文書や本格的なリポートを作りたい?」

 イエスなら、ウィンドウズ搭載のタブレットを検討した方がいいでしょう。アップル社製iOSを搭載したiPad(アイパッド)シリーズや、グーグル社製アンドロイドを搭載した各社の端末でもビジネス文書は作れますが、マイクロソフト社のオフィスソフトが動くのは大きな利点になります。

 「手持ちのスマートフォンと操作性をそろえたい?」

 それなら残り2つの選択肢の方がユーザーも機種も「多数派」です。スマホとタブレットは利用アプリを共有できることが多いため、iPhone(アイフォーン)ならアイパッド、あるいはアンドロイド端末同士でそろえると、追加アプリ購入費は安く済み、操作方法も共通しているため混乱しません。

 「スマホやタブレットをいじること自体が好き?」

 イエスならアンドロイド向きかも。以前ほど顕著ではありませんが、初心者でもとっつきやすいiOS、画面や設定を自分好みにできるなどカスタマイズ性が高いアンドロイドといった特徴は残っています。また、アンドロイド端末は種類が多いため、防水やテレビといった機能重視の人には「選ぶ楽しみ」がありそうです。

 ビックカメラ有楽町店の嘉村彩菜主任は「ブランドイメージが強いのがアイパッド(iOS)。『タブレットを始めるならアイパッド』という指名買いが多い」と説明。「アンドロイドはスマホの延長線上で、画面がより大きくてネットやメールが簡単にできると。ウィンドウズだと遊びより仕事の延長線上で使われる方が多いですね」と話しています。

 ちなみに、MM総研が昨年11月に発表した昨年上半期の国内タブレット端末出荷概況によると、OS別シェアはiOS46・2%、アンドロイド42・8%、ウィンドウズ11・1%。メーカー別ではアップルが158万台で、2位の台湾・ASUS(エイスース)の56万台を大きく引き離し、以下はソニー、富士通、シャープ。多くのメーカーが製品を出しているアンドロイド陣営がアップルを急追している状況が浮かびます。(光)

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