日本百貨店協会が25日発表した10月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比2・9%増となり、3カ月ぶりのプラスとなった。新型コロナウイルス流行に伴う緊急事態宣言などの移動制限が解除され、客足が回復した。
全店ベースの売上高は約3848億円だった。地域別では主要10都市が前年同月比4・3%増だった一方、10都市以外では0・4%減となり、地方での回復の遅れが際立った。
日本チェーンストア協会が同日発表した10月の全国スーパー売上高は、既存店ベースで前年同月比3・7%増となり、2カ月連続で前年実績を上回った。全国スーパーマーケット協会など業界3団体の調査でも、10月の全国食品スーパー売上高は、既存店ベースで前年同月比0・3%増と、2カ月連続で前年を上回った。