トヨタ自動車は10日、2022年半ばから世界各地で順次発売する新型の電気自動車(EV)「bZ4X(ビーズィーフォーエックス)」の試作車を横浜市で報道向けに国内初公開した。EV専用の「bZ」シリーズの第1弾で、脱炭素に向けて需要拡大が期待されるEVの本格展開に乗り出す節目となる。
bZ4Xは、スポーツタイプ多目的車(SUV)で、全長は約4・7メートル、幅は約1・9メートル。SUBARU(スバル)と共同開発したEV専用車台を採用し、ゆとりのある足元をはじめ広い室内空間を確保した。前輪駆動タイプは1度の充電で500キロ前後走行できる。
トヨタは脱炭素対応で、ハイブリッド車(HV)など多様な電動車を用意する戦略の一環としてEVを強化。bZ4Xは4月に中国で世界初公開した。日本や北米、中国、欧州などで発売を予定し、価格は未定。