セガの格闘ゲーム「バーチャファイター」シリーズの累計販売本数が1800万本以上に達したことが14日、分かった。近く親会社のセガサミーホールディングスがまとめる「統合レポート」で初めて公表される。同シリーズはセガを代表する格闘ゲームだが、今年6月に新作が出るまで10年ほど休眠状態だったため、他社の格闘ゲームシリーズに大きく水をあけられている。セガは新作が大きく累計販売に貢献したことから手応えを感じており、賞金制の大会を開催するなど「eスポーツ」として同シリーズを復興させる方針だ。
平成6年に初の家庭用が発売されたバーチャファイターシリーズは、販売本数が明らかになっている作品もあるが、シリーズ全体の累計販売本数は公表されていなかった。新作のプレイステーション(PS)4用「eスポーツ」は当初、無料で配信されたことなどが奏功し、全世界で1000万超のダウンロードを達成、累計販売本数を大きく押し上げた。
一方、バンダイナムコエンターテインメントの格闘ゲーム「鉄拳」シリーズは累計販売が5000万本超に達するなど大きく先行する。バーチャファイターは、国内では既存プレーヤーのレベルが高く新規プレーヤーが集まりにくいことから、世界的な大会運営などで海外から新規プレーヤーを獲得できるかが競合に迫る鍵といえそうだ。