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シャープ、シーテックでニューノーマル意識 非接触ディスプレー、マイク内蔵スピーカーなど

 国内最大の家電やIT(情報技術)の見本市「CEATEC(シーテック)2021」が19日からオンラインで開催されるのを控え、シャープは11日、公開を予定している最新技術や商品を発表した。新型コロナウイルス下での「ニューノーマル(新しい生活様式)」を意識したディスプレーやスピーカーなど18点をシーテックでアピールする。

 この日、堺市内で報道関係者を対象に開いた内覧会では、新型コロナ対策としてニーズが高まる非接触をテーマにした商品を披露した。「静電ホバータッチディスプレイ」は、画面から約5㌢離れた指を検知して操作できる非接触型のタッチディスプレー。画面の表面にかける電流を増やすことで離れた位置の指も検知しやすくなり、非接触での操作を可能にした。サイズは15インチから55インチまで対応可能で、来年春の商品化を目指す。

 窓口業務用の「マイク搭載スピーカーシステム」は、人の声を高感度に認知するマイクをスピーカーに内蔵、アクリル板越しの会話を聞き取りやすくする。拭き取りやすいデザインの工夫も施され、役所などでの活用を見込む。

 9月に発売した補聴器「メディカルリスニングプラグ」は、聞こえ方の調整がスマートフォンの専用アプリを通じてできる。従来の補聴器は、購入店などを複数回訪れて微調整を繰り返すケースも多いというが、リモートでの調整が可能になり、人との接触を減らすことが期待できる。このほか、透明な液晶パネルで情報表示ができるパーティションなども展示された。同社の担当者は「新たな生活様式の中で、非接触などのニーズに対応した商品やサービスを提示することで、人々の暮らしを支えていきたい」としている。

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