トップは語る

ストーンビートセキュリティ、サイバー攻撃に少数精鋭で柔軟対応

 佐々木伸彦社長に聞く

 --サイバー攻撃の増加などで、セキュリティー対策のニーズが高まっているが、どのようなサービスを展開しているのか

 「企業や官公庁向けにシステムの脆弱(ぜいじゃく)性有無や侵入可否を調査する『ペネトレーションテスト』や電子メールなどの利用痕跡を解析する『デジタルフォレンジック』、セキュリティー人材を育成する研修サービスを主に展開している。このほかシステムの構築・運用支援やセキュリティー対策の戦略を立案するコンサルティングなども行っている」

 --会社の特長は

 「われわれはセキュリティーの専門集団を自負している。物を売るわけではなく、現場に行って顧客とともに汗をかいて、課題を解決するのが特長だ。大手のコンサルティング会社と異なり、少数精鋭で現場の視点に立って、柔軟に顧客の相談に対応できるのが強みだ。セキュリティーに関する相談は、緊急性が高いことを理解しており、土日に対応することもある。多少の無理に応じられるのも、当社の特長だと思っている」

 --デジタルフォレンジックの依頼は増えているか

 「非常に増えている。表に出ていないが、内部不正に関する調査も多い。転職するタイミングで情報を持っていく人や、常駐先でエンジニアが情報を取ってしまうケースもある。『ランサムウエア』の感染原因や被害に関する調査依頼も増えている」

 --上場予定はあるのか

 「そういう話は多いが、考えていない。技術を突き詰めて、セキュリティー人材を育成し、この分野の裾野を広げることで、社会に貢献したいと思っている。エンジニアが得意分野を持って活躍するセキュリティーコンサルタントの専門集団を目指したい」

 【プロフィル】ささき・のぶひこ 平成15年青山学院大卒、同年ネットマークス入社。マカフィーを経て、27年にストーンビートセキュリティを設立。28年から3年間、外務省最高情報セキュリティ責任者(CISO)補佐官を務める。東京都出身。

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