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オーステッド・ジャパン 世界一の洋上風力、日本で経験生かす

 笠松純社長に聞く

 --秋田県沖と千葉県沖の洋上風力発電事業の公募に世界最大手のオーステッド(デンマーク)が応募した狙いは

 「日本政府が2050年のカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量実質ゼロ)を発表したこともあり、洋上風力へのニーズが高く、市場として非常に魅力を感じている。日本は洋上風力の産業がまだなく、世界一の経験とノウハウを生かせる。今後の公募にも積極的に参加していく予定だ」

 --公募で日本風力開発や東京電力リニューアブルパワーと組んだ。サプライチェーン(供給網)構築など日本での産業育成は

 「発電所をつくる地域とのつながりはすごく重要だ。地域とさまざまな関係性や実績を持つ会社と組むことでシナジー効果を生かせる。持続可能なサプライチェーンの形成は継続的な事業に必要で、日本としてのチャンスでもあると思う。地域で多くの新規事業が立ち上がり、雇用の創出などさまざまな経済効果が生まれる。官と民で産業の基盤をつくることが非常に重要だ」

 --サプライチェーンで日本企業に期待する分野は。他国市場に日本企業と連携して展開する可能性は

 「中長期的には洋上風力に関わる全てのサプライチェーンにおいて日本企業が参加できる可能性はある。日本の海底を考えると『浮体式』の技術が必要で日本では研究が進んでいる。技術の商業化に向けて日本企業と戦略的なパートナーシップを組むことは非常に興味深い選択肢だ。日本企業と組んで他国の市場に展開する可能性は十分ある。日本の今後の洋上風力産業にとって、国内市場にとどまらず世界を目指すことは重要だ。大手メーカーだけでなく、中小企業の中でも素晴らしい技術や可能性を持っているところがある。品質が高く競争力があれば海外に展開できる」

 【プロフィル】かさまつ・じゅん 上智大国際教養卒。富士通入社。クレディ・スイス証券ストラクチャード・ファイナンス部門部長、ファースト・ソーラー・ジャパン日本事業責任者などを経て令和2年8月から現職。米ペンシルベニア大学ウォートン校上級経営プログラム(AMP)修了。米国生まれ。

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