京都府内有数の「そば産地」である京丹波町で、小型無人機「ドローン」を使ったそばの種まきが行われた。生産者の高齢化や真夏に行われる種まきによる熱中症の危険といった課題解決のために企画。ドローンでのそばの種まきは府内初の取り組みで、全国的にも珍しいという。
この日は、3500平方メートルの畑に約15キロの種をまいた。人の手でまいた場合、手慣れた人でも30分以上はかかる作業が、わずか10分で完了した。10月下旬の収穫を予定している。
普段この畑では、飼料向けの稲を栽培しているが、そばの栽培面積を拡大しようと今年から稲とそばの二毛作を開始。来年以降も畑の有効活用とそばの栽培面積拡大を目指すほか、ドローンを農薬散布にも活用し生産者を支援していくという。
府南丹広域振興局の高橋美広さん(52)は「均一にまけていたし生産者の負担軽減にもつながる。もっとドローンを活用して収穫量を増やしていきたい」と話していた。(鈴木文也)