メーカー

出光・日産、EV充電に料金変動制 11月から実証事業

 出光興産は日産自動車などと組み、指定された時間帯に電気自動車(EV)に充電すると、事前に示した割引額を電気料金から差し引くサービスの実証事業に11月から乗り出す。需給状況に応じて価格が変動する「ダイナミックプライシング」の仕組みを活用し、電気をためる蓄電池などの「分散型エネルギー源」の有効活用につなげる。

 実証事業は来年1月まで。参加者として、東京電力管内で出光が指定する工事可能エリアに住み、日産のEV「リーフ」や充電器を持っている50人程度を募る。数日前に参加者のスマートフォンの専用アプリを通じて指定の時間帯や割引額が通知され、実際に参加者がその時間帯にEVに充電すると、割引額が電気料金から控除される。参加するには、家庭での電気の購入先を出光に切り替える必要がある。実証事業を通じ、サービスとしての実現可能性を探る。

 出光が実証事業全体の運営や電気料金メニューの提供などを担う。日産のほか、出光の子会社で太陽光パネルメーカーのソーラーフロンティア(東京都千代田区)も加わり、EVにどれだけの電気が充電されたかを計測する機器の供給などを行う。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus