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子乗せ自転車に連結可能なサイクルトレーラー 危険な「荷物問題」解消に

SankeiBiz編集部
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 後ろのチャイルドシートに子供、前かごにカバン、さらには両ハンドルに買い物袋を複数ぶら下げて…そんな危険な自転車使いから解放するサイクルトレーラー「Camily」(キャミリー)をオージーケー技研(大阪府東大阪市)が開発した。後部のキャリヤ(荷台)に連結する被牽引(けんいん)車で、チャイルドシートを搭載した状態で取り付けられるのが特徴だ。子供と荷物を載せる“ママチャリ”の搬送力を各段に向上させるアイテムとして、クラウドファンディングでの先行販売でも発売間もなく目標額に達成する人気となった。

 欧米では一般的なサイクルトレーラー

 自転車に連結して荷物を運ぶサイクルトレーラーは欧米では一般的に使用されている自転車アイテムだが、海外製を中心に取り付け方法がスポーツ自転車の仕様であるため、チャイルドシートを搭載した状態では取り付けることができない。そのため、子乗せスタイルの“ママチャリ”ユーザーが多い日本ではなじみが薄いの現状だ。

 しかし、通園や買い物など子どもを乗せながら何かと大荷物になってしまうママチャリシーン。「危険な荷物問題をなんとかしたい」との思いから、国内シェア6割を超える自転車用チャイルドシートメーカーであるオージーケー技研が、チャイルドシートを搭載した自転車にも取り付けられるサイクルトレーラーを考案した。

 ジョイントプレートを後ろのキャリヤに固定すれば、トレーラーはワンタッチで簡単に着脱でき、単独でキャリーカートとしても使用できる。専用バッグの容量は約95リットルで、保育園や幼稚園で使用する昼寝布団2組も入るサイズ。自転車でのまとめ買いや、アウトドアシーンの荷物搬送にも役立つ。

 メーカー希望小売価格は税込み2万9700円。製品の認知向上と市場を測る狙いでクラウドファンディングを使って実施した先行販売は早々に目標額に達成し、同社国内営業部の藤田彩那さんは「一定のニーズがあること確信した」という。購入層は男性が多く、年代は30~60歳代と子育て世代以外のニーズもあった。

 一般販売は9月上旬を予定。発売に先駆け、7月24~25日に大阪の万博記念公園で開催される自転車イベント「CYCLE MODE RIDE OSAKA 2021」にも出展する。

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