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博士・修士の人材を紹介 アカリク、デジタル化進展で需要増見込む

 大学院生や研究者のキャリア支援を手掛けるアカリク(東京都渋谷区)は、博士や修士などの学位を持つ研究者らの人材紹介事業を加速する。産学連携などに取り組む事例が増えているなかで、さらなる“知恵の流通の最適化”を目指し、そうした人材を採用する企業側にも雇用のあり方などについての見直しを提案するなど環境整備と並行して人材の紹介を展開する。

 今年4月に同社の社長に就任した山田諒氏は「高度な専門性を持つ人材を有効に活用するためには、終身雇用をはじめとする日本の雇用慣習の見直しやジョブ型に代表されるデジタル時代の働き方への転換などが求められる。そうした人材の採用を考えている企業などには雇用環境の修正などを提案していくほか、研究者側にも研究以外のビジネススキルを身に付けるためのセミナーなどを実施。高度な“知恵”を生かした企業の成長も促していく」としている。

 博士や修士に対する人材需要は、このところのデジタルトランスフォーメーション(DX)の動きに呼応し、IT系の分野で急拡大している。特に、データサイエンティストなどに対するニーズが高いという。

 同社では、今後のデジタル化の進展で、産業や社会の知識化がより進むとみている。そうした中では高い学識を有する博士や修士が活躍する場も多くなると予想。そうした人材が活躍できる環境や、人材育成に向けた体制の整備などが求められるとみて「改善に向けた取り組みを国などにも働きかけ、連携して取り組んでいきたい」(山田社長)としている。

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