金融

ノジマとスルガ銀が提携解消協議へ、経営再建めぐり対立

 家電量販店大手のノジマが経営再建中のスルガ銀行との資本業務提携の解消に向けた協議を検討していることが26日、分かった。経営再建の方法などをめぐり両社が対立。ノジマ側が提携解消を申し入れ、保有するスルガ銀株を売却する方針という。スルガ銀は投資向け不動産の不正融資問題後、経営の立て直しのためノジマと提携したが、提携解消になれば新たな経営再建策が求められる。

 関係者によると、ノジマが提示した人事案などでスルガ銀と対立していたようだ。27日にも開かれるスルガ銀の取締役会にノジマが提携解消の申し入れ書を提出することで、スルガ銀に人事案などへの賛成を促したい考えとみられる。株の売却先や時期などの詳細は明らかにしていない。

 ノジマは令和元年10月にスルガ銀創業家の持ち株13・5%を約140億円で買い取り、18・5%を保有する筆頭株主となった。スルガ銀の副会長にノジマの野島広司社長が就任するなど経営への影響力を強めていた。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus