東急が、老朽化した東急百貨店本店と本店に隣接する複合文化施設のBunkamura(東京都渋谷区)を一体的に建て替える方向で検討していることが12日、分かった。令和4年中にも休館し、5年度に着工する方向で関係者と協議している。13日にも発表する。
東急百貨店本店は昭和42年11月に開店。屋上を含む地上9階、地下3階建てで、令和2年3月に閉店した東急百貨店東横店とともに渋谷地区の代表的な百貨店の一つだが、開店から50年以上が経過しており、老朽化も指摘されていた。
Bunkamuraは平成元年9月に開業。施設内には、東京フィルハーモニー交響楽団が定期演奏会を開く音楽ホールのオーチャードホールや、演劇やコンサート、歌舞伎などの舞台芸術の公演が行われるシアターコクーンなどがあり、東急百貨店本店と連絡通路で結ばれている。
東急は、24年4月の複合商業施設の渋谷ヒカリエの開業を皮切りに、東急線の渋谷駅周辺のほか、広域渋谷圏として原宿や恵比寿地区の再開発も進めている。