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MeeTruck 物流のデジタル化、低価格で支援へ

 MeeTruck(ミートラック)社長・横井直樹さんに聞く

 --MeeTruck(ミートラック)が提供するサービスは

 「中小の物流事業者向けにトラックの稼働状況をパソコンやスマートフォンで一元的に管理する配車支援サービスを昨年10月から提供している。受注案件の登録やトラックの割り当て、スケジュール管理などを場所や時間にとらわれず、システム上で簡単にできるのが特徴だ」

 --事業化の背景を

 「物流事業者は従来、配車管理をホワイトボードや紙を使って行うことが多い。ソフトバンクではパートナーの日本通運と議論を進める中で、デジタル技術でこうした課題を改善できる余地が大きいと考え、ソフトバンクが51%、日通が49%出資でミートラックを設立した」

 --月額利用料金は1事業所で1万5000円と数万円程度で同種サービスを提供する他社よりも安い

 「物流業界のデジタル化が遅れているのはシステム整備に多額の投資が必要で、多くを占める中小事業者にとって負担が大きかったからだ。まずは“見える化“で効率的な配車ができる機能に絞り、料金も頑張らせていただいて、広く利用されるサービスにしたかった」

 --価格面以外での強みは

 「アプリやサービスの使い勝手にこだわりを持ったソフトバンクと物流品質に強みのある日通のノウハウを持ち寄っている点だ。使い勝手やデザインは些細(ささい)な点でも顧客の声を重視してサービスに反映させていく」

 --今後の展望を

 「2021年度中に貨物を探す物流事業者とトラックを探す荷主事業者が条件に合う貨物やトラックを簡単に見つけることができるマッチングサービスの提供をする予定だ。既存サービスで得た知見やデータをもとにAI(人工知能)を活用して高品質なマッチングを実現したい」

【プロフィル】横井直樹 よこい・なおき 法大法卒。2001年日本テレコム(現ソフトバンク)入社。パートナー企業との新規事業共創や出資・事業開発に関する業務に従事。法人事業統括ICTイノベーション本部ICT戦略室長などを経て、20年4月から現職。神奈川県出身。

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