みずほ銀行の外貨建て送金に関するシステム障害について記者会見した藤原弘治頭取らの主なやり取りは次の通り。
--どういう取引に影響が出たのか
「国内銀行向けの外貨建て送金などが約300件、4、5時間遅れた」
--原因は
「機器が故障して、しかもバックアップの機器も作動しなかった。基本的にはハードの問題だが、もう少し掘り下げて原因究明しないといけない」
--4件続いたのはシステムに欠陥があるのでは
「システムそのものというよりもシステムを形成する一部のハードの障害で、ハードの仕様や運用をしっかり見直す必要があると考えている」
--辞任して責任を取る考えは
「お客へのご迷惑を最小限にするのが私に課せられた務めだと思っているし、システムでこれだけ連続した障害が起きているので原因究明をしっかりやって再発防止に努めるのが、私に課せられた最大の職責、責任ではないかと考えている」
--デジタル化の戦略そのものに顧客から不信感を持たれるのでは
「在宅勤務も増えており、デジタル戦略は非常に重要なテーマでそれは変わらない。大前提として、システム運用の安定性とか、変革が必要だと思っているし、それをなくして多様性とか利便性を追求するのは、本末転倒だと考えている。いかに安心したサービスを作っていけるかを考えていきたい」
--障害の連続で口座の解約が増えていないか
「特に大きなものはない。3月は新生活で入学や就職など新規口座の件数は増える時期だ。そういう中で、目に見えたような減少はないが、やはり、しっかりと原因究明して再発防止策を作る中で、みずほの口座を作ろうと思ってもらえるようにしたい」