作業記録用のソフトウエアを販売するカミナシ(東京都千代田区)は4日、ベンチャーキャピタル(VC)などから第三者割当増資により総額約11億円を調達したと発表した。調達資金でサービス内容を拡充させ、生産現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する。
シンガポールのVC、ビーネクストによるベンチャーファンドの「オールスターサーズファンド」、コーラルキャピタル(同区)などが、カミナシの出資に応じた。
カミナシは平成28年に設立。生産現場での作業記録票の記入を紙ベースからタブレット端末やスマートフォンに置き換えるサービスを開発した。令和2年6月のサービス開始以来、食品工場など60社以上で導入されている。
生産現場で外国人労働者の活躍があたりまえになりつつあることから、翻訳技術開発のウォーブンテクノロジーズ(同港区)と連携し、英語や中国語など9言語で利用できるサービスも始めている。