新事業創造支援のサンドレッド(東京都渋谷区)は22日、ドローン(小型無人機)開発ベンチャーなど5社と新技術開発プロジェクトを立ち上げる。市街地など有人地帯での補助者なしの飛行に関する国の規制が来年にも整うのを受け、ドローンの飛行を支える周辺技術の開発に共同で取り組む。
「テイクオフ・エニウェアプロジェクト」と名付けられたこのプロジェクトには、千葉大学発ベンチャーの自律制御システム研究所、センシンロボティクス(渋谷区)、PHBデザイン(大阪市北区)、VAIO子会社のVFR(東京都千代田区)、理経(新宿区)が参加。どこでも必要な時にドローンが使える世界の実現を目指す。
現在、産業用途でドローンを飛ばすには、地形や技術に詳しい専門家数人を現地に向かわせ、業務を分担して遂行しなければならない。プロジェクトでは、こうしたドローンの飛行に関する事前準備の負担を軽くできる技術、さらに保守や点検、飛行中に撮影した画像やデータの匿名化に関する技術の開発にも取り組む。
サンドレッドの留目真伸社長は「ドローンなど新しい産業分野は、一企業の技術やサービスを洗練させただけでは広く普及しない」と、多くの企業に参加を求めていく考えだ。