外食大手のロイヤルホールディングス(HD)は15日、双日やみずほ銀行などの支援による資本増強を検討していることを明らかにした。総額は約160億円とみられ、このうち約100億円を双日が第三者割当増資で引き受けて筆頭株主となる方向。新型コロナウイルス感染拡大の影響長期化で外食大手の財務状況は悪化しており、資本支援による財務基盤強化の取り組みが広がりつつある。
ロイヤルHDは、双日との第三者割当増資と、みずほ銀行、福岡銀行、西日本シティ銀行、日本政策投資銀行の4行に対する優先株式発行について、同日開催の取締役会で審議するとしている。同日発表の令和2年12月期連結決算と合わせて正式発表する見通し。
今回の増資が完了すれば、双日がロイヤルHDの創業者系財団に代わって筆頭株主となる。
ロイヤルHDはファミリーレストラン「ロイヤルホスト」や「天丼てんや」、給食・機内食事業やホテル事業を展開しており、コロナ禍での休業・時短営業で業績が急速に悪化。2年12月期の連結最終損益は280億円の赤字に転落する見通しだ。経営再建に向けて不採算店90店の閉店に取り組んでいるほか、1月末に実施した希望退職には315人が応じていた。