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アサヒグループホールディングス、勝木CFOが社長に昇格 小路氏は交代

 アサヒグループホールディングス(HD)は12日、勝木敦志専務兼最高財務責任者(CFO)(60)が社長に昇格する人事を発表した。小路明善社長(69)は代表権のない会長兼取締役会議長に、泉谷直木会長兼取締役会議長(72)は特別顧問に就く。3月25日付。海外での大型買収で急成長した同社は、コロナ禍の中で、グローバル企業としての成長に向け、人事刷新で取り組む。

 アサヒグループHDが持ち株会社として平成23年7月に誕生して以来、3代目のトップに決まったのは主力のアサヒビールではなく、ニッカウヰスキー出身の“国際派”。豪州飲料事業の現地責任者を5年務めた「国際派の第一人者」(小路氏)で、コロナ禍の対応もCFOとして小路氏との二人三脚で進めてきており、逆境での船出に「これからは良くなる一方で、“アサヒ”が昇るようにしていきたい」と抱負を語った。

 小路氏は28年に社長就任後、海外展開の加速を企業成長の柱に、欧州や豪州のビールブランドを大型M&Aで獲得。売上高ベースでビール会社世界第3位の基礎を築いた。小路氏は「国内外で次の価値創造に向けて、新たな経営体制と経営トップであるべきだ」と今回の交代の目的を語った。

 【プロフィル】勝木敦志氏 かつき・あつし 青山学院大卒。昭和59年ニッカウヰスキー。平成14年アサヒビール(現アサヒグループHD)に転籍。令和2年3月から専務。北海道出身。

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