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三菱重工がH3ロケット初公開

 三菱重工業は23日、次世代大型ロケット「H3」の初号機を飛島工場(愛知県飛島村)で報道陣に初めて公開した。主力ロケットのH2Aの後継機で、地球観測衛星「だいち3号」を搭載して令和3年度中の打ち上げを目指す。

 公開したのは直径5・2メートル、全長63メートルの機体の中心部分で、2基の主エンジンを搭載する1段目(約37メートル)と2段目。26日に搬出し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の種子島宇宙センター(鹿児島県)に運んで組み立て作業に入る。

 H2Aと比べて大型で推進力が強く、コストは半減を目指して開発中。海外から衛星の打ち上げ業務を受注するグローバルな展開を見込んで、機体の表記を「NIPPON」から「JAPAN」に改めた。

 昨年9月、主エンジンの燃焼試験で不具合が発生し、初打ち上げを1年延期していた。原因究明と対策はまだ固まっていない。

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