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瀞峡の観光ジェット船、来年1月に休止 和歌山

 紀伊半島南部の峡谷「瀞峡(どろきょう)」観光のウオータージェット船を運航する熊野観光開発(和歌山県新宮市)は1日、来年1月1日から運航を休止すると発表した。

 平成23年の紀伊半島豪雨以降の流入土砂の増加や、新型コロナウイルスによる観光需要の低迷などが要因。4月13日から運航を見合わせていた。担当者は「条件がそろえば再開の可能性はあるが、めどは立っていない」としている。

 ジェット船は往復約49キロを約2時間かけて運航。新宮市の熊野川から北山川に入り、巨岩や奇岩、断崖などが見物できる。

 昭和10年代にプロペラ船で運航を始め、平成18年度には約10万人が乗船したが、レジャーの多様化などで昨年度は約4万人に減少していた。同社は休止について、流入土砂の増加による浚渫(しゅんせつ)作業が高齢化する作業員の負担になっているほか、新型コロナ禍で乗客が減少したことなどを理由に挙げている。

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