中小企業へのエール

GoToより今なすべきこと 当たり前見直すことで生まれる大市場 (2/2ページ)

 そんな中、町を歩いているとペット関連のビジネスが堅調であることを実感する。人は自宅に巣ごもるとペットを飼う人が増え、ペットにお金をかけるのである。しかし、日本のホテルや旅館は、犬や猫と一緒に泊まれる施設がほとんどない。欧米ではまったく逆で、しつけのできているペットを連れて旅行をすることは、家族の一員として当たり前というのが原則となっている。レストランにおいても、欧米ではペットを同伴できる店がいかに多いことか。

 政府の「Go To キャンペーン」はいつか終わる。この支援策で一息ついている間に、これまで日本で当たり前と思っていたことを抜本的に見直してみると、そこにはものすごく大きなマーケットが存在しているのである。

【プロフィル】増山壽一

 ますやま・としかず 東大法卒。1985年通産省(現・経産省)入省。産業政策、エネルギー政策、通商政策、地域政策などのポストを経て、2012年北海道経産局長。14年中小企業基盤整備機構筆頭理事。旭川大学客員教授。京都先端科学大客員教授。日本経済を強くしなやかにする会代表。前環境省特別参与。著書「AI(愛)ある自頭を持つ!」(産経新聞出版)。58歳。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus