プロ野球南海(現ソフトバンク)などで活躍し、今年2月11日に84歳で死去した野村克也さんの遺品などを、複合商業施設「なんばパークス」(大阪市浪速区)に展示するプロジェクトを始めると、運営する南海電鉄とサンケイスポーツでつくる実行委員会が4日、発表した。同施設は南海の本拠地だった大阪球場の跡地にあり、戦後初の三冠王に輝いた野村さんの功績がゆかりの地で展示されることになる。
プロジェクトの名称は「おかえり!ノムさん 大阪球場に。」。なんばパークス内の「南海ホークスメモリアルギャラリー」を改修し、野村さんのバットや獲得したタイトルのトロフィーなどを展示する。南海時代にバッテリーを組み、4日、発起人として記者会見した江本孟紀(たけのり)氏(73)=サンケイスポーツ専属評論家=は「ギャラリーに野村の『の』の字もないのは寂しかった。野村さんの素晴らしさを認識してもらいたい」と話した。
費用はクラウドファンディング(https://camp-fire.jp/)で11日から来年1月11日まで募集する。目標金額は2000万円で、金額に応じ記念ボールなどが返礼品として贈られる。問い合わせは実行委事務局、電話06・6191・6109(平日午前10時~午後5時)