「第59回ビジネス広告大賞」(主催・フジサンケイビジネスアイ)の審査会が東京都千代田区のサンケイプラザで開かれ、最も優れた作品に贈られる「ビジネス広告大賞」に、“着るロボット”といわれる「パワードウエア」をテーマにしたパナソニックの作品「働く人の“ひろう”を、軽く。」が選ばれた。同社の大賞受賞は5年ぶり8度目。
同作品は、名画「落穂拾い」をモチーフに、身に着ける人の作業負担を軽減する「パワードウエア」の効果をわかりやすく表現した。
パナソニックブランド戦略本部宣伝部クリエイティブ推進室の金野裕室長は「誰ひとり取り残さない、よりよい世界は、パナソニックが創業以来目指してきた世界の姿。SDGs(持続可能な開発目標)の一つである“働きがいや経済成長の推進”に貢献し、年齢や性別に左右されず働ける社会づくりを支えていることを訴求した」とコメントした。
審査は昨年10月から今年9月までのフジサンケイビジネスアイ紙面に掲載された広告を対象に、法政大学名誉教授の須藤春夫氏を委員長とする審査委員が行い、6部門78作品の中から、大賞を含む35賞が選ばれた。
須藤氏は審査を終えて、「『未来』『変わる』『環境』など、今年の参加作品はコロナ後のビジネス界の課題をコンセプトに据えたものが目立った。どの受賞作品も新たなフェーズにおける商品、サービスの必要性、緊急性、利便性を表現力豊かに訴求している」と講評した。今回は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から表彰式は中止とし、個別に贈賞する。