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遠隔でコーヒーを入れるロボ開発 ベンチャーが共同開発

 ロボットベンチャーのオリィ研究所(東京都港区)と、橋梁や建築鉄骨の設計据え付けの川田テクノロジーズは8日、難病や重度障害による外出困難者でも遠隔操作でコーヒーが入れられる「テレバリスタロボ」を共同で開発したと発表した。障害者の社会参加を促すだけでなく、新型コロナウイルス感染症の影響で人員の確保が難しい飲食業界でも活躍しそうだ。

 オリィ研究所の分身ロボ「オリヒメ」と、川田テクノロジーズ子会社のカワダロボティクス(同台東区)の産業向け協働ロボ「ネクステージ」とを連携。遠隔地からオリヒメを通じて接客しながら、ネクステージを動かす。

 同日、都内での記者発表会では、愛知県に住む筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の藤田美佳子さん、身体表現性障害を患う埼玉県の村井左依子さんがそれぞれ自宅から、オリヒメで客と会話をしながら、遠隔でロボットを操作し、用意された4種類のコーヒーからおすすめのものを選んで入れていた。

 オリィ研究所の吉藤健太朗社長は「その人でしか表現できない味など、自販機では出せないような価値を提供したい」と意欲を見せた。また川田テクノロジーズの川田忠裕社長も「オリィ研究所との共同開発により、産業用ロボの新たな可能性を見いだせた」と語った。

 ロボットは13日に開催される障害者の社会参画をテーマにしたオンラインイベント「LIVES LIVE 2020」でも紹介する。

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